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PAPERS研究の成果

RESEARCH REPORT NIRA研究報告書

NIRA総研は複数の有識者からなる研究会を設置し、多角的な視点から検討を行っています。
それらの研究成果を提供します。

ISSN 2758-2205

第6回テレワークに関する就業者実態調査(速報)

オミクロン株はどのような影響を及ぼしているのか。2022年2月の調査結果からは、テレワーク率に大きな変化はないが、テレワークの頻度は感染状況に応じて変化していることがわかった。組織への影響は、従業員の感染といった直接的事態より、営業時間の規制などの間接的事態の方が相対的に大きい可能性が示唆された。感染症対策より経済対策を支持する人が上回るが、ワクチンの追加接種が速やかに進むかが経済を再活性化させるうえで課題になりそうだ。

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デジタル化時代の地域力

デジタル化を通じて、いかに地域の住民に自らの地域を自らの手でつくり出す力を付与することができるか。この課題を考えるために、4名の方にインタビューを行った。バルセロナのDecidimという取り組みや、DXの本質が「ユーザー中心」にあるという指摘は、日本社会におけるデジタル化推進のヒントとなる。デジタル民主主義には様々な課題もあるが、デジタル化による負の側面を乗り越えつつ、新たな民主主義の可能性と地域力の発展にDXを活用すべきである。

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人口減少社会に挑む市町村長の実像と求められるリーダーシップ (第2部)

超高齢化や人口減少など、様々な要因がまちづくりのあり方に政策転換を迫る中、地域の改革を成功させるキーマンは市町村長だ。第2部では、政策転換に成功して先駆的な成果を上げた市町村長のアンケート結果、インタビューをまとめた。平均的な市町村長と比べると、先駆的な市町村長はリスクを厭わないタイプが多い。この差は、リーダーシップ発揮のスタイルに表れており、自身の考えを言葉で伝えて相手を説得する、鼓舞的な要素が強いことが分かった。

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人口減少社会に挑む市町村長の実像と求められるリーダーシップ (第1部)

超高齢化や人口減少など、様々な要因がまちづくりのあり方に政策転換を迫る中、地域の改革を成功させるキーマンは市町村長だ。第1部では、全国の市町村長に行ったアンケートを基に、平均的な市町村長像を描き出した。大半の市町村長が「子育て支援策の充実」を重視しており、人口減少に抗する政策には自身の政治判断を強調する傾向にある。また、一般人よりもリスクを厭わないパーソナリティであることが判明したが、現場では必ずしも生かされていない。

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2022年の各国政党政治 経済・社会文化・グローバリゼーションードイツ連立政権発足への一考察ー

ドイツでは2021年選挙を経て社会民主党、緑の党、自由民主党による連立政権が発足した。この3党連立は初めての試みだが、各党の議会構成比に注目すると議会第1党の社会民主党にとって必ずしも最適解でない。そこで選挙綱領から各党の政策位置を計量的に分析した結果も加味してみる。すると他に比べ、欧州統合への立場を共有しつつも前政権と距離を置き、その上で選挙争点と連動して政治的主張の異質さが強調されない組み合わせであったことが明らかになる。

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第5回テレワークに関する就業者実態調査(速報)

東京オリパラ開催時のテレワークはどうだったのか。2021年9月に行った就業者実態調査からは、テレワーク利用率自体に変化はないが、テレワークで働く時間が増え、ICT利用率が増加するなど、働き方の質に変化が起きている。他方、コミュニケーションの悪化により仕事の効率の低下につながる様子もわかった。新たに、感染した人の健康・経済面での対応や、若年層のワクチン接種率の改善も課題になりそうだ。

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経済・社会文化・グローバリゼーションー2020年の各国政党政治ー

主要国の政党政治の最新動向を、「経済・社会文化・グローバリゼーション」の3つの観点から各国識者が解説する。近年、主要国では、グローバル化による負の影響を受ける中、既成政党の主張は変化し、左右ポピュリスト政党が伸長している。国際比較で著名なチャペルヒル調査の手法を使い、各国の政党政治の動きを把握した。日本の政党は、経済政策やグローバル対応では各党間の主張に大きな違いはないが、社会文化面では分極化している。

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経済・社会文化・グローバリゼーションー第1部 フランスー

主要国の政党政治の最新動向を、「経済・社会文化・グローバリゼーション」の3つの観点から各国識者が解説するフランス編。左右の既成政党が与党を経験したことで、経済政策やEUへの立場に大きな違いはない。その中で、左右の既成政党に代表されない「下」の有権者層が現れ、「有権者市場の3分割化」状態となった。そして、「下」の支持を得て、反自由貿易・反EUの立場をとる、国民連合や「屈しないフランス」の左右ポピュリスト政党が伸張している。

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経済・社会文化・グローバリゼーションー第2部 イギリスー

主要国の政党政治の最新動向を各国識者が解説する「経済・社会文化・グローバリゼーション」のイギリス編。伝統的に左右の2大政党が経済・社会文化的な立場で対立していた。その中で、保守党政権下でEUからの離脱が争点となり2019年総選挙で起き、保守党が大勝し、労働党が歴史的大敗を喫し、Brexitが達成した。その一方で、保守党はグローバル化の推進を志向するのに対し、支持者は反自由貿易志向であるなど、支持者との乖離が生じている。

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経済・社会文化・グローバリゼーションー第3部 ドイツー

主要国の政党政治の最新動向を各国識者が解説する「経済・社会文化・グローバリゼーション」のドイツ編。キリスト教民主同盟とドイツ社会民主党の二大政党が中心となって政権を担ってきたが、近年は二大政党が勢力減衰しつつある。その中で、社会文化的争点や反EU・反移民などのグローバル化の争点で先鋭化することで支持を伸ばし、緑の党や左翼党、さらには右派ポピュリスト政党である「ドイツのための選択肢」などが伸長している。

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