2008.03.01論文NIRAモノグラフシリーズNo.09非伝統的安全保障問題と援助大岩隆明冷戦終結以降、新たなグローバル・ガバナンスのあり方が模索されている。国家間の軍事対峙による伝統的脅威の他、国内暴力、貧困・感染症・環境問題、及び越境組織犯罪などの非伝統的安全保障上の問題の予防も必要だ。開発援助は、国内の問題解決のための国家能力強化に貢献することが期待されるが、国境をまたぐ脅威に対して期待される役割はどのようなものか。国際公共財援助の視点から非伝統的安全保障と人間の安全保障の考え方の関係の整理を試みる。詳細を見る
2008.03.01論文NIRAモノグラフシリーズNo.08「新ASEAN」の課題と日本山影進ASEANは、2007年の「ASEAN憲章」採択を踏まえ、「新ASEAN」として国際機関、共同体となるべく基盤整備に乗り出した。ASEAN諸国同士の紛争を平和的に解決する機構としての使命が終わり、域外大国による地域の不安定化の防止と非伝統的安全保障をめぐる協力の推進が課題となる。「新ASEAN」に対し、日本は①ポストEPAの日ASEAN関係構築、②東アジア・アジア太平洋協力に向けての日ASEAN協力の推進が必要である。詳細を見る
2008.03.01論文NIRAモノグラフシリーズNo.07和歌山県「企業の森」事業松浦達也森林は、二酸化炭素の吸収機能など地球環境問題等の解決に貢献できるものと期待が集まっている。京都議定書の発効により、日本は温室効果ガス排出量を6%削減するよう義務付けられたが、その排出量は年々上回る一方で、排出削減は、国民・政府・企業が一体となって取り組むべき課題となっている。詳細を見る
2008.03.01論文NIRAモノグラフシリーズNo.06地域の輝きを育てる「オンパク」モデル鶴田浩一郎 野上泰生温泉観光地として長期低迷傾向に悩んでいた別府が独特のイベント手法を通じて地域再生の取組みを行っている。2001年に開始された「別府八湯温泉泊覧会(オンパク)」は、地域再生には不可欠な地域資源を活かした多彩なサービスの発掘から事業化、そして、その担い手となる人材の育成を可能にしたイベントである。詳細を見る
2008.03.01論文NIRAモノグラフシリーズNo.05自治体のガバナンスと行政評価本荘重弘兵庫県川西市においては、1992年度から行政評価を試行・導入し、今日に至っている。この間、様々な紆余曲折を経てシステムの更新を図ってきたところであるが、一貫したポリシーは、「総合計画を基軸としたシステム化」であった。詳細を見る
2008.03.01論文NIRAモノグラフシリーズNo.04北上市における経営改革の取組み高橋謙輔岩手県北上市では、行政評価と戦略目標の管理を有機的に政策の意思決定に繋げる、行政経営によるマネジメント改革に取り組んでいる。1991年の合併以降継続して行革に取り組んでおり、職員数の削減等で大きな成果をあげてきた。詳細を見る
2007.11.01論文NIRAモノグラフシリーズNo.03消費者金融の上限金利等の見直し川本敏消費者金融会社は、バブル後の経済停滞のなかでも、高い貸出金利(グレーゾーン金利)と利用者の拡大、多額な貸付により空前の高利益を上げてきた。その一方で、借り手の多重債務による自己破産、経済生活問題による自殺者の急増など、大きな社会問題を生起し、上限金利の見直しをはじめ消費者金融業の改革が焦眉の急となった。詳細を見る
2007.10.01論文NIRAモノグラフシリーズNo.02個人宛通知による年金情報提供の強化中嶋邦夫年金制度への信頼を向上させる方策として、国民に対する年金情報の提供が近年注目されている。諸外国では、米国、スウェーデン、ドイツなどで年金情報の通知がすでに導入されているが、本稿ではスウェーデンの「オレンジ封筒」を紹介する。詳細を見る
2007.05.01論文NIRAモノグラフシリーズNo.01日本のアジア外交を考えるために白石隆冷戦後、特に小泉政権時代に、日米同盟はグローバルな意義をもつようになった。そのため日本のアジア政策を考えるときにも、その大枠として日米グローバル・パートナーシップのあり方を適切にとらえておくことが重要である。詳細を見る