金子弘道
鳥取環境大学環境政策学科教授

概要

 地域が地域振興策として期待するのが「食」と「農」だ。豊富な農産物や独自の食文化など地域資源を活用した都市農村交流、地産地消といった取り組みが始まっている。それは高度成長期以来、大都市にヒトや食料を送り続けてきた地方の自信と誇りの回復であり、中央に左右されない地域の自立を目指す活動でもある。その成否のカギを握るのは地域内の異業種とのネットワークづくりである。

INDEX

目次

食育通じ食文化を発信
地域振興の核、食と農
創造性が失われた地域農業
異業種と連携する都市農村交流
多様化時代を反映した地産地消
地産地消支える業種を超えた連携
「業種」から「地域という業態」へ
広がる地産地消
地産地消の産業化
地域外に発展する地産地消ビジネス
「地域ブランド」で付加価値向上
食料産業クラスターの形成
地産地消の課題

図表

表1 農家の直販手段(2003年3月)
図1 1直売所当たりの販売額(2003年度)
図2 地産地消の展開

引用を行う際には、以下を参考に出典の明記をお願いいたします。
(出典)金子弘道(2008)「食と農による地域振興戦略」NIRAモノグラフシリーズNo.14

ⓒ公益財団法人NIRA総合研究開発機構

※本誌に関するご感想・ご意見をお寄せください。E-mail:info@nira.or.jp

研究の成果一覧へ