2018.03.20 社会保障制度 NIRAオピニオン No.34 人口変動が突きつける日本の将来 柳川範之 森田朗 岩本康志 小塩隆士 鈴木準 田宮菜奈子 福井唯嗣 人口のボリュームゾーンである団塊世代、団塊ジュニア世代の高齢化と同時に、現役世代はどんどん減少していく。深刻さを増していく少子高齢化は、社会保障に大きな影響を与えている。この影響を可視化するべく、今後20年にわたる社会保障給付費の推計を行ったところ、医療費と介護費が大きく増え、特に介護費が足元の2倍以上になることが明らかになった。いま突きつけられている現実的な将来像に目を向けて、確実に政策を推し進めることが急務である。 詳細を見る
2017.07.10 社会保障制度 わたしの構想 No.30 分岐点を迎える超高齢社会 柳川範之 辻哲夫 橋本泰子 鳥羽研二 喜連川優 小野崎耕平 人口の高齢化に伴い、フレイル(加齢に伴い心身が虚弱する状態)や認知症の人々が増大している。それは、社会を形成する構成員の質的な変化であり、社会のあり方を大きく変える。老老介護や高齢単身世帯の増加に伴う問題が深刻化しているが、解決の道筋は見えていない。人々の価値観や生き方が多様化する中、医療・介護サービスのあり方とその負担について、改めて問う。 詳細を見る
2017.04.18 社会保障制度財政金融政策 研究報告書 hints-課題「解決」先進国をめざせ- 谷口将紀 NIRA総研 政府債務や少子高齢化などを背景に、負担増と給付減、雇用の流動化といった「負担の分かち合い」が、近い将来、日本の政治課題になることは避けられない。日本が課題先進国から課題「解決」先進国へ変わるためにどうすればよいのだろうか。オランダ、ドイツ、デンマーク、カナダ、イギリスの先進各国での改革事例から、日本へのヒントを考察する。 詳細を見る
2016.08.01 社会保障制度 論文 NIRAモノグラフシリーズNo.40 職業特性と高齢者特性 伊藤由希子 西山裕也 高齢者の就業促進は喫緊の課題だが、従前のような福祉的観点による高齢者就業ではなく、高齢人材が適性に見合った、活躍できる就業機会を開拓することが重要だ。そこで、高齢者の特性と仕事に求められる特性の関係を正しく理解するため、独自にアンケート調査を実施。その結果、現在の高齢者の就業が得意な活動よりも不得意な活動に偏っている傾向があるなど、高齢者特性と職業特性との間に3つのミスマッチが存在することが明らかになった。 詳細を見る
2016.02.19 社会保障制度 わたしの構想 No.20 シニア世代の能力を生かせ 柳川範之 長田久雄 原田悦子 権藤恭之 藤原佳典 伊藤由希子 シニアの能力は年々若返る傾向にある。社会活動を営む上で十分な知恵や機能を持つ人は少なくない。日本が本格的な高齢社会に向かう中、シニア世代も年齢の垣根を越えて就労できる「エイジレス就業」が実現できれば、社会全体の活力維持にもつながる。シニアの有する能力とは。また、シニアの能力が存分に発揮できるような、職場環境や政策上の課題は何か。識者に問う。 詳細を見る
2015.12.15 社会保障制度 わたしの構想 No.18 所得格差と税制 翁百合 近藤絢子 森信茂樹 佐藤主光 小林慶一郎 小塩隆士 中高年層の非正規雇用の問題や、高齢者の貧困が懸念されている。日本の経済社会の変化に対し、現在の税制や社会保障制度は十分機能しているのか、対応できていない点はどこにあるのか、検証が必要だ。拡大する貧困層の負担をどうすれば軽減できるか。多岐にわたる貧困の解決に向けて、どのように税制を再構築すべきか。貧困層の問題を解決するための改革メニューを問う。 詳細を見る
2015.10.05 社会保障制度 NIRAオピニオン No.18 エイジレス就業の時代を拓く 長田久雄 高齢者の能力は、年々若返っている。日本の高齢者は、国際的に見て現役世代と遜色のない能力を有する。年齢に関係なく能力に基づいて働くことができる「エイジレス就業」が実現すれば、超高齢社会の活力にもなるだろう。エイジレス社会を構築するには、高齢者の等身大の能力を、科学的知見に基づき正しく理解することが肝要だ。職業分析によって、高齢者が約8割の職業で働けることを示すとともに、様々な職業の就業可能性と、実際の就業構造のミスマッチを明らかにする。 詳細を見る
2015.06.10 社会保障制度 わたしの構想 No.12 本腰の医療改革 翁百合 吉川洋 堀田聰子 赤塚俊昭 土屋了介 川渕孝一 日本の医療費総額が40兆円に迫り、今後も年々増加することが見込まれる。急速に進む高齢化と厳しい財政状況下で、“聖域”とされる医療分野においても制度改革や医療資源の効率化が急務である。医療の質の向上を図りながら、増加し続ける医療費をどう抑制していくか、適正な範囲内で医療費を維持していくためには、何をすればよいのか、識者に問う。 詳細を見る
2015.05.22 社会保障制度 NIRAオピニオン No.16 社会保障改革しか道はない(第3弾) 土居丈朗 鶴光太郎 井伊雅子 小塩隆士 西沢和彦 柳川範之 2020年度の基礎的財政収支黒字化は、財政健全化という「長い道のり」の「一里塚」でしかない。長期的な財政健全化を達成するためには、団塊世代が全員75歳に達する2025年度までに社会保障改革を実施すべきだ。改革のあり方における考え方は、社会保障制度の持続性を確保する、世代間格差を縮小する、真に必要な人へ支援を行う、困らない人を増やす、の4つの柱にまとめられる。これら4つの柱を軸に提示する7つの目標を、2025年度までに達成することを提案する。 詳細を見る
2015.05.01 社会保障制度 研究報告書 社会保障改革しか道はない 土居丈朗 鶴光太郎 井伊雅子 小塩隆士 西沢和彦 柳川範之 長期的な財政健全化を達成するためには、団塊世代が全員75歳に達する2025年度までに社会保障改革を実施すべきである。本報告書では、医療、介護保険制度、年金、所得税、医療費統計の各分野において、どのような社会保障制度改革をすべきかについて論じている。単に支出を削減するだけではなく、その結果として社会保障の質を引き上げるような改革を行ってこそ、実現が可能であり、かつ社会保障そのものにとっても意味のあるものとなる。 詳細を見る