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RESEARCH研究テーマ

科学技術

科学技術の急速な進化は、複雑な政策課題の解決やサービスの利便性の向上など、社会を豊かにするカギになる。しかし、それは既存の枠組に疑問を投げかけ、新たなリスクも生む。技術革新がもたらす便益を安心して享受できる仕組みについて研究する。

官民連携で学術データビジネスの育成を

欧米のIT企業や出版社が、学術データビジネスの覇権を巡って競い合っている。その争いに食い込む日本の事業者はおらず、日本の学問や産業界にとってはゆゆしき事態だ。これを打開する方策の1つは、公的資金援助を受けた研究については、その論文や研究データを、民間に無償で開放することで、事業者の新規参入コストを引き下げることだ。官民が連携すれば、オープンな情報流通ときめ細やかなサービスの展開を両立させることは可能だ。

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金融大変革、FinTech

FinTech(フィンテック)という言葉は、すでに広く世の中に浸透し、頻繁に使われるようになった。2016年に入った今、金融を取り巻く環境は、確かに変化の兆しを見せ始めている。しかし、フィンテックにはさまざまな解釈があり、いまだその全容は周知されていない。そこでNIRAは、フィンテックとは何か、そして今金融業界に何がおころうとしているのかを小冊子として分かりやすくまとめ、広く情報発信する。

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"智"の創造的破壊

世界の学術研究の現場には、今、IT技術の発展による創造的破壊が起きている。英語を中心とする研究支援のプラットフォーム形成が進み、それを活用して国境をまたぐ共同研究も増えている。デジタル化する科学研究で日本が後れをとれば、国益も損ないかねない。学術研究の世界はどう変わりつつあるのか。日本の科学力を底上げし、世界で主導権を握るための課題は何かを問う。

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プラットフォーム化の21世紀と新文明への兆し

国家化、産業化、情報化という文明のパワーは近代を発展させ、21世紀に入り、政治、経済、社会の各領域でプラットフォーム化と呼べる社会変化を起こしている。今後については2つのシナリオが考えられる。近代化の成熟が長期にわたって続くのか、あるいは人工知能に代表される「超知能」の出現によって成熟した近代は新文明へと移行するのか。本報告書では、近代の変遷から今後のビジョンまでを俯瞰し、情報化にどのように向き合うべきかを考察する。

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人工知能の近未来

人工知能(Artificial Intelligence, AI)をめぐる研究開発で、近年、劇的な成果が生まれている。人間の脳を模したAI研究で重要な技術が開発され、大きな壁を越えたとされる。さまざまな分野でのAIの実用化は、人間を支援するのみならず、人間の活動を奪うことにもなる。今後5~10年で、われわれの生活・社会はどう変わるのか。備えるべき課題は何か。識者に問う。

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プラットフォーム化の21世紀と新文明への兆し

21世紀に入り、国家化(政治)、産業化(経済)、情報化(社会)の全ての側面でプラットフォーム化が一斉に進展している。一方、人工知能に代表される「超知能」の出現をもたらす情報化は、人類の社会生活の全てを一変させる勢いで、加速的に進展している。それは、人類に新たな進化のチャンスをもたらすと同時に、国民としてのアイデンティティや勤労機会の喪失などのリスクも伴うものだ。われわれはこの挑戦の意味を深く理解し、的確な対処に全力をあげる必要がある。

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孤立する日本の研究プラットフォーム

研究成果や評価情報を蓄積する国際的なプラットフォームの構築競争が熾烈化する一方、オープンアクセス(研究成果への自由なアクセス)の動きも見られるなど、近年、学術環境が大きく変容している。さらに、より開かれた科学を志向するオープンサイエンスへと時代は進んでいる。情報技術の発展を背景に、市民を巻き込んだ新しい科学の在り方や文化資源のデジタル化の動きが出現するなか、日本はどのような舵取りを迫られているのか。日本の課題を提示する。

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孤立する日本の研究プラットフォーム

研究成果や評価情報を蓄積する国際的プラットフォームの発展を背景に、世界の研究状況が海外事業者にはリアルタイムで可視化され、日本の研究者には部分的にしか見えないという状況だ。これは、日本の科学の進展にとって重大なハンディキャップとなるだけでなく、安全保障上の問題にもなりうる。だが、多言語化やマルチメディア化など、智のプラットフォームが進化する余地はまだ数多くあり、的確な手をうつことで、日本のプレゼンスを高めるチャンスはある。

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中学・高校の科学技術教育

科学技術の発展は、経済のイノベーションを促進し、国の成長エンジンとなる。未来の科学技術人材を育成するため、先進的な理数教育に取り組む「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」が発足して13年。文部科学省から指定を受けたSSH校は、今や200校以上にのぼる。SSHのこれまでの取り組みをどう評価すべきか、また、中学・高校での科学技術教育はどうあるべきか、識者に問う。

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技術と社会の対話に向けて

2011年東日本大震災の福島原発事故は、計り知れない衝撃を与えた。原子力だけではない。生命科学、情報通信、環境など、さまざまな分野で先端技術の研究・開発が進み、科学技術の発展は社会を大きく変えようとしている。専門外の人は、その恩恵を受ける一方、技術の内容を理解し、判断することは不可能なことも多く、技術と社会の関わり方が問われている。学界、産業界、政府の責任や戦略はどうあるべきか。識者に問う。

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