2023.01.31研究報告書第8回テレワークに関する就業者実態調査(速報)―『ウクライナ危機をめぐる安全保障に関する意識調査』を含む大久保敏弘 NIRA総研デジタル化の波に乗り、働き方を革新できるかは、ポストコロナの日本経済の明暗を分けるだろう。2022年12月時点では、テレワーク率は15%と大きな変化はないが、テレワーク利用者の仕事効率はコロナ禍初期より大幅に改善した。自動化ツールの利用も増えている。ギグワーク経験者は4%と限定的だが、予定・希望者まで含めると30%に上り関心が高い。転職は若年層、テレワーク利用者等で盛んだが、シニア層の流動性の乏しさが課題になりそうだ。詳細を見る
2023.01.18わたしの構想日本と世界の課題2023【氏名順】―歴史の転換点に立ち、未来を問うNIRA総研米中の対立、新型コロナのパンデミック、ロシアのウクライナ侵攻など、グローバリゼーションは流動化を深め、世界の分断が進んでいる。歴史の転換点にある今、日本に目を向ければ、少子高齢社会の中での財政再建、経済成長の実現、脱炭素社会への転換、対外政策など、課題が山積している。2023年、日本そして世界はどうあるべきか、改めて問われている。NIRA総研では、これまで『わたしの構想』誌に登壇いただいた方々やNIRAのプロジェクトに協力いただいた方々、総勢111名の専門家に、ご自身のテーマからみた日本と世界の課題や展望を寄稿してもらった。詳細を見る
2022.12.20研究報告書総論 ロシアのウクライナ侵攻―不可解で残酷な戦争は何を意味するか河本和子ロシアのウクライナ侵攻は勃発それ自体が不可思議であり、大きな衝撃を世界に与えた。本プロジェクトでは、この戦争を理解するために5名の専門家にインタビューを行い、示唆に富む論考を公表してきた。本稿では、論考に共通する論点、すなわち開戦原因とロシアの自己像について触れる。開戦原因としてはウクライナへのプーチン政権の執着の強さが浮かび上がる。ロシアの自己像は明確とは言えず、戦争目的が定まらない原因となっている可能性がある。詳細を見る
2022.12.16わたしの構想No.63各人の課題の違いに着目した「人への投資」を柳川範之 筒井美紀 小杉礼子 三輪卓己 藤原佳典 内山泰伸「新しい資本主義」の実現を掲げる 政府は、そのカギとなる人への投資を強化する方針を打ち出した。「人への投資」と一言でいっても、 若者、中高年、高齢者などの年齢や、置かれている状況で、課題は異なるだろう。政策の効果を高めるには、それぞれのニーズが何かを見極め、きめ細やかに投資を実行していく必要がある。人により、どのようなニーズの違いがあるのか。効果的な政策は何か。さまざまな年齢や状況の能力開発に詳しい専門家に聞いた。詳細を見る
2022.10.31わたしの構想No.62不確実性への対応を社会実装せよ金丸恭文 合原一幸 北村正晴 潮俊光 高橋寿一 ミリアム・テシュル自然災害やパンデミック、また、システム異常による大規模障害など、これらは、社会や企業の存続に深刻な影響を与えかねない「不確実な事象」といわれる。果たして、想定外といえる事象を予見することは不可能なのか、不確実な出来事に備えるための手法は何か。その手法をより効果的にするため、平時から行うべきことは何か。伝統的な学問の域を越えて不確実性を乗り越えようとする試みが行われている。不確実性に挑む専門家の取り組みを聞いた。詳細を見る
2022.10.25政策共創の場No.1日本の財政に関する専門家たちの意見鈴木壮介 前田裕之専門家に聞きたいことについてアンケートを取ってみると、日本の財政を巡る質問を聞きたいとの声が多く上がってきた。毎年の財政収支を黒字にすべきか、積みあがった債務残高を削減すべきか、政策の優先課題は何か、債券市場の現状と先行きをどうみるか―などである。しかしこれらの論点について、大学やシンクタンクの研究者ら専門家の意見は分かれているのが現状だ。本稿では財政への懸念の度合いに応じた3つの立場から各質問に回答していく。詳細を見る
2022.10.25データNT22-01~02コロナ禍におけるテレワークと人流の変化に関するデータNIRA総研コロナ対策としてテレワークが推奨された中、実際に、人の移動はどのように変わっていたのか。人流オープンデータによると、第1回緊急事態宣言時において、東京の中心部で平日昼間の人流が大きく減少していた。テレワークとの関連については、テレワーク利用が増えた東京圏のオフィスエリアで人の流入が減少し、郊外では増加していたことがわかった。詳細を見る
2022.10.13研究報告書オンラインシンポジウム「リベラリズムの未来」2022年6月に開催したオンラインシンポジウム「リベラリズムの未来(The Future of Liberalism)」1日目の動画を公開した。トマ・ピケティ教授による「平等の歴史を概観する(A Brief History of Equality)」と題した基調講演、リザ・ヘルツォーク教授および宇野重規理事による討論をご覧いただきたい。2日目と3日目については、後日レポートを公表予定。詳細を見る
2022.09.28データMV22-02~04日本と世界の食料安全保障に関するデータNIRA総研日本と世界の食料供給はどのような課題に直面しているのか。食料安全保障のため、日本は何をすべきか。「日本国民の1人1日当たり供給カロリーを構成する品目と自給率」「世界の食料価格指数の推移」「世界の飢餓人口の割合」のグラフを紹介する。詳細を見る
2022.09.20研究報告書ロシアのウクライナ侵攻 第5章:ロシアの対ウクライナ戦争―核抑止下での通常戦争小泉悠ロシアのウクライナ侵攻は様々な新しい側面を持つが、それらは戦争の古典的性格に大幅な変化をもたらすものではなく、この戦争は核抑止の下での古いタイプの戦争と特徴づけることができる。西側諸国は抑止されつつも、対ウクライナ援助を慎重に拡大させ、他方でロシアは核使用後の展開の不透明さゆえに抑止もされている。こうした戦争の展開に加え、本稿では、戦争の今後、さらに戦後の世界、そして日本の安全保障政策へのインプリケーションも論じる。詳細を見る