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RESEARCH研究テーマ

アジア地域

アジア地域

国際秩序が変化しつつある中、日本は、民主主義、自由主義の担い手として、アジア地域ひいては世界で、どのような役割を果たしていくべきか。各国地域との連携における、経済をはじめ様々な分野の政策課題と可能性について研究する。

アジアの「民主主義」序論

アジアの「民主主義」序論

アジア諸国と軍事を含む様々な連携を強める日本にとって、アジアの政治動向を把握することは喫緊の課題となっている。「民主主義のゆらぎ」が世界各国で指摘されているなか、その「民主主義」がどのような形でアジア諸国の外交・安全保障政策に反映しているのだろうか。アジアという「一大成長センター」における政治的な不安定要因は、国際的なインパクトを与える。ヨーロッパとの比較を通して、3つの共通項である「既存の政治秩序の溶解」、「ポピュリズム政治の拡大」、そして「宗教の政治的役割」の観点から、アジアの現状を振り返る。

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日・ASEAN、21世紀のパートナーシップへ

日・ASEAN、21世紀のパートナーシップへ

日本とASEANの協力の歴史は長い。昨年は友好協力50周年を祝賀する特別首脳会議が開催された。しかし近年、ASEAN経済は急成長を遂げ、また国際環境は大きく変化しており、日・ASEANのパートナーシップの再構築が急務となっている。これからの日・ASEANの協力関係はどのようなものであるべきか。その具体的ビジョンを描くべく、各分野の第一線の識者にお話を伺った。

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アジアの「民主主義」第7章ミャンマー

アジアの「民主主義」第7章ミャンマー

軍事政権が長年続いたミャンマーで、2016年に選挙で選ばれたアウンサンスーチー政権の誕生は、ミャンマー民主化の実現として国内外から大きく歓迎された。しかし、2021年の軍事クーデターによりスーチー政権は転覆し、ミャンマーの民主主義は後退したとされた。国家としての統治能力の脆弱性や軍の影響力、2017年のロヒンギャ危機の背景にある少数民族との国民統合の失敗を通して、民主化が必ずしも万能な最適解ではないことを示すミャンマーの事例は、アジアの民主主義を再考するきっかけとなるはずだ。

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総論 ロシアのウクライナ侵攻

総論 ロシアのウクライナ侵攻

ロシアのウクライナ侵攻は勃発それ自体が不可思議であり、大きな衝撃を世界に与えた。本プロジェクトでは、この戦争を理解するために5名の専門家にインタビューを行い、示唆に富む論考を公表してきた。本稿では、論考に共通する論点、すなわち開戦原因とロシアの自己像について触れる。開戦原因としてはウクライナへのプーチン政権の執着の強さが浮かび上がる。ロシアの自己像は明確とは言えず、戦争目的が定まらない原因となっている可能性がある。

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オンラインシンポジウム「リベラリズムの未来」

オンラインシンポジウム「リベラリズムの未来」

2022年6月に開催したオンラインシンポジウム「リベラリズムの未来(The Future of Liberalism)」1日目の動画を公開した。トマ・ピケティ教授による「平等の歴史を概観する(A Brief History of Equality)」と題した基調講演、リザ・ヘルツォーク教授および宇野重規理事による討論をご覧いただきたい。2日目と3日目については、後日レポートを公表予定。

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ロシアのウクライナ侵攻<br> 第5章:ロシアの対ウクライナ戦争

ロシアのウクライナ侵攻
第5章:ロシアの対ウクライナ戦争

ロシアのウクライナ侵攻は様々な新しい側面を持つが、それらは戦争の古典的性格に大幅な変化をもたらすものではなく、この戦争は核抑止の下での古いタイプの戦争と特徴づけることができる。西側諸国は抑止されつつも、対ウクライナ援助を慎重に拡大させ、他方でロシアは核使用後の展開の不透明さゆえに抑止もされている。こうした戦争の展開に加え、本稿では、戦争の今後、さらに戦後の世界、そして日本の安全保障政策へのインプリケーションも論じる。

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ロシアのウクライナ侵攻<br> 第4章:ウクライナ侵攻とロシア内政

ロシアのウクライナ侵攻
第4章:ウクライナ侵攻とロシア内政

ロシアの内政に何が起きているのか。プーチン大統領の政権基盤に関わる重要トピックについて、侵攻前後を比較することで、この問題に迫る。まず大統領の支持率は、侵攻後に上昇した。旗の下への結集が起きたと思われる。次に政権を取り巻くエリートは侵攻後も凝集性を保っているが、亀裂が生じたとの情報もある。最後に異論派の統制はさらに強まったが、統制しきれない部分も残る。今後については、多くを戦争の帰趨に依存しており、不透明である。

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ロシアのウクライナ侵攻<br> 第3章:ロシアへの経済制裁とその影響

ロシアのウクライナ侵攻
第3章:ロシアへの経済制裁とその影響

ロシアによるウクライナ侵攻を理由とする経済制裁は、これまでの制裁とは次元を異にする厳しい内容を持つ。ロシア経済への影響は、世界経済からの切り離しを含む甚大なものとなるだろう。他方、制裁に同調しない中国やインドなどの存在は、従来の世界経済秩序が世界の一部にしか存在しないことを示した。秩序を支えてきたアメリカはもはやその力を持っておらず、制裁への不参加国をも取り込んだ新たな世界経済秩序の構築が求められている。

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ロシアのウクライナ侵攻<br> 第2章:ロシアのウクライナ侵攻とアジア

ロシアのウクライナ侵攻
第2章:ロシアのウクライナ侵攻とアジア

ウクライナ侵攻前のロシアはどのような軍事・外交政策を展開してきたのか。その成果は何か。彼らはどのような世界観を持って行動しているのか。これらの点に関するクリアな見通しは、侵攻開始後の国際社会の対応がなぜ一枚岩にならないのかを理解する助けとなる。戦争は長期化が予想され、地域秩序はブロック化するだろう。その中で、日本外交は、対ロ経済制裁を科すと同時に、将来的にはロシアを地域秩序に取り込むことで実利を得る道を探るべきである。

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ロシアのウクライナ侵攻<br> 第1章:ウクライナ危機の起源

ロシアのウクライナ侵攻
第1章:ウクライナ危機の起源

ロシアはなぜウクライナに侵攻したのか。その背景を、民族の形成史と安全保障上の問題とに分けて論じる。まず、ロシアのプーチン大統領ら右派が、ソ連時代の民族区分を拒絶し、ロシア人の範囲を拡張させている歴史的な背景を明らかにする。次に安全保障上の論点として、NATO拡大に対するロシアの危機感、選挙の人気取りに使われるNATO加盟問題、2014年にウクライナから離脱しようとしたドンバスの地域的特徴を取り上げる。

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