2021.02.10 成長・イノベーション わたしの構想 No.52 職業訓練・リカレント教育を「生涯学習」に位置づけよ 柳川範之 菅沼隆 ウルリカ・ヴィークルンド マイケル・ファン 辰巳哲子 桐原武文 社会に出たあとも、仕事に必要なスキルや知識を習得して能力を新しく開発したり、向上したりする――働く人の職業訓練・リカレント教育は、ここ数十年にわたり、重要課題とされてきた。しかし、その効果は限定的なものにとどまっている。職業訓練やリカレント教育の積極的な活用が進まないのはなぜか。実効性ある仕組みにするには、何が必要か。5名の識者に、海外や日本の先進的な取り組みを問う。 詳細を見る
2018.11.09 成長・イノベーション NIRAオピニオン No.39 日本の「ユニコーン」不足はバッドニュースか? 櫛田健児 日本にはユニコーン企業が少ないと言われている。これはスタートアップのエコシステムが発展していないことを示しているのだろうか。たしかに、アメリカと比べるとベンチャーキャピタルの投資規模は小さい。しかし、日本には2つの小型株市場があるため、ユニコーンになる前に上場する環境が整備されていると言える。一方で、大規模な株式公開も目指せる体制にもある。スタートアップエコシステムは大きく進歩しているのだ。 詳細を見る
2016.07.10 成長・イノベーション わたしの構想 No.24 FinTechベンチャー発展の条件とは 柳川範之 高野真 増島雅和 瀧俊雄 神田潤一 齋藤ウィリアム浩幸 金融とITの融合であるフィンテック。新しい金融サービスとして期待されている。しかし、米・英などに比べ、日本発のフィンテックベンチャー企業の数は圧倒的に少ない。日本は革新的なアイデアや高い技術力があるとされながら、なぜその事業化が困難なのか。今後の金融システムのあり方にも大きな影響を及ぼすと考えられる、フィンテックベンチャー発展の条件について考える。 詳細を見る
2016.05.10 成長・イノベーション わたしの構想 No.23 民泊到来、問われる日本 翁百合 田邉泰之 上山康博 矢ケ崎紀子 松村敏弘 安念潤司 一般住宅を旅行者に貸し出す「民泊」が広がっている。訪日外国人の増加で需給がひっ迫するホテルを代替するサービスとして、またシェアリングエコノミー(共有型経済)の先駆事例として注目を集めている。しかし、現状では民泊をめぐるトラブルや課題も目立つ。宿泊者の安全や業者間の公平な競争を確保するため、どのような規制のあり方が望ましいのか。また、日本社会に求められる対応とは。 詳細を見る
2016.04.25 成長・イノベーション NIRAオピニオン No.21 急成長企業を創出せよ 柳川範之 名目GDP600兆円の達成には、生産性を飛躍的に向上させる急成長企業の輩出が不可欠だ。そのカギは「イノベーションインフラ」の形成にある。クラウド・コンピューティングの発達により、起業のために必要なコストは大幅に低下した。ネットの発達で、人材や生産設備を自社で抱える必要がなくなり、資金調達手段も多様化している。こうしたソフト面でのインフラを整備する事で、画期的なアイディアを具体化して世界中に提供するような急成長企業の持続的な創出が可能となるだろう。 詳細を見る
2016.01.15 成長・イノベーション NIRAオピニオン No.19 日本型イノベーション政策の検証 星岳雄 岡崎哲二 1980年代以来、日本ではイノベーションに牽引された経済成長を実現するため、産業政策が数多く実施されてきたが、いずれも成功を収めたとは言い難い。まずは、シリコンバレーのエコシステムを十分に理解し、同等の機能を持つ制度的基盤を整備することが理想だ。他方、中には速やかに整えることが難しい基盤も多く、その場合には日本企業がシリコンバレーを活用する視点も重要だ。 詳細を見る
2015.07.07 成長・イノベーション 研究報告書 イノベーション型経済成長のための制度基盤に関する研究 Richard Dasher Nobuyuki Harada Takeo Hoshi Kenji E. Kushida Tetsuji Okazaki 成熟経済下における経済成長では、イノベーションが不可欠だ。日本でも、1990年代以降、イノベーション型の成長を促進する政策努力を行ってきたが、成果が出ていない。長期的な経済停滞の要因に、キャッチアップ型からの経済システムの転換に失敗したことがあると考えられる。本研究では、イノベーション型経済の成功例とされるシリコンバレーの制度基盤を調査し、日本でイノベーション型の成長を実現するための政策提案を行う。 詳細を見る
2015.02.10 成長・イノベーション わたしの構想 No.8 コーポレートガバナンス・コード 翁百合 伊藤邦雄 斉藤惇 川村隆 マッツ・イサクソン 柴田拓美 取締役会の責務など、上場企業のあるべき姿を定める「コーポレートガバナンス・コード」(企業統治原則)。わが国でも、投資家に向けたスチュアードシップコード策定に続き、2014年12月に金融庁有識者会議でコードの原案が示された。コードに基づき経営の透明性が高まれば、企業価値の向上にも寄与し、内外投資家の信頼を高めることにつながるとされる。企業がコードを導入する意義やその留意点とは何か、識者に問う。 詳細を見る
2015.01.20 成長・イノベーション わたしの構想 No.7 脱・停滞へのイノベーション 神田玲子 金出武雄 金丸恭文 國井秀子 木川眞 山村俊夫 青色発光ダイオード(LED)の発明で、日本人物理学者3人が2014年のノーベル物理学賞を受賞し、しばし明るい話題に包まれた。しかし現在の日本はイノベーションが全体に停滞しているとされ、日本経済も「失われた20年」以来の長期停滞から脱却したとは言い難い。日本が着実な成長軌道に乗るために必要なイノベーションとはどのようなものか。イノベーション経済に移行するカギは、どこにあるのか、識者に問う。 詳細を見る
2014.11.05 成長・イノベーション わたしの構想 No.6 グローバル都市 東京 神田玲子 藤村龍至 門脇耕三 市川宏雄 遠藤薫 レジス・アルノー 世界の主要都市では、ビジネス環境や観光の魅力を競う都市間競争が激しさを増している。2020年東京五輪の開催も決まり、東京は五輪後も成長を続け、競争力の高いグローバル都市であり続けることが期待されている。他方で、人口減少や少子化に直面する地域の再生は、喫緊の課題だ。対極に位置する首都・東京への「一極集中」批判も少なくない。東京は未来に向けどのような姿を目指すべきなのか、識者に問う。 詳細を見る