中嶋康博
東京大学大学院農学生命科学研究科准教授

概要

 2001年に食の信頼を揺るがしたBSE問題は、食品産業の食品安全対策、食品安全・衛生行政の枠組みと運用方法を大きく変えた。国民的懸念が政府を変革へ向けて突き動かしたことは間違いない。2001年は食の安全問題が噴出した年であり、2003年は新しい食品安全行政の元年と言われている。

INDEX

目次

1. はじめに
2. 減少する食料消費
3. 農業・食料をめぐる競争環境と安全・安心問題
4. 食品安全行政の再編
5. トレーサビリティによる補完
6. 農業部門におけるGAPの取り組み
7. 食品安全対策のインセンティブ

図表

図1 費目別にみた世帯員1人当たり年平均支出額の推移(全世帯、2005年価格基準による実質額)
図2 消費者物価の推移
表1 世帯員1人当たり年平均支出額(円)
図3 1世帯当たり月別支出額の推移(勤労者世帯)

引用を行う際には、以下を参考に出典の明記をお願いいたします。
(出典)中嶋康博(2008)「フードシステムと食の安全・安心」NIRAモノグラフシリーズNo.18

ⓒ公益財団法人NIRA総合研究開発機構

※本誌に関するご感想・ご意見をお寄せください。E-mail:info@nira.or.jp

研究の成果一覧へ