金田憲和
東京農業大学国際食料情報学部准教授

概要

 日本政府は、「攻めの農政」の重要な柱として、農産物の輸出促進に取り組んでいる。平成17年(2005年)3月には、平成21年(2009年)までの5年間で輸出額を倍増させる(約6000億円)という目標を設定した。さらにその後、「21世紀新農政2007」において、平成25年(2013年)までに輸出額1兆円規模を目指すことを目標に定めた。

INDEX

目次

1. 農産物の輸出促進に乗り出した日本政府
2. 産業内貿易とは?
3. 理論的背景
4. 農産物の産業内貿易の現実
5. 産業内貿易の可能性

図表

表1 既存研究における農業・食料に関するGL指数
図1 EU域内のGL指数の変化(1980-1994)
表2 主要国の食料関係品目のGL指数(2005年)
表3 主要国とアジア諸国の一人当たりGDPと一人当たり耕地面積(2005年)

引用を行う際には、以下を参考に出典の明記をお願いいたします。
(出典)金田憲和(2008)「食をめぐる産業内貿易の可能性:成長アジアを見据えて」NIRAモノグラフシリーズNo.19

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