髙山緑
慶應義塾大学理工学部教授

小熊祐子
慶應義塾大学スポーツ医学研究センター・大学院健康マネジメント研究科准教授

柳川範之
総合研究開発機構理事

 政策レビューNo.64  2015.1

老年学から加齢を再考する

概要

 高齢者とは、どのような存在なのだろうか。心理および身体能力に詳しい老年学(ジェロントロジー)の専門家にインタビューを行った。知的能力と身体能力には高齢期でも維持されるものが多く、さらには向上するものもあるという従来とは異なる発達観がデータとともに示され、高齢者を正しく把握することの必要性が指摘された。 ■ インタビュー1
 認知と感情のエイジング
 髙山緑  慶應義塾大学理工学部教授

■ インタビュー2
 サクセスフルエイジングのための身体活動
 小熊祐子 慶應義塾大学スポーツ医学研究センター・大学院健康マネジメント研究科准教授

■インタビューを終えて
 高齢者の実態に即した政策運営を
 柳川範之 総合研究開発機構理事

髙山緑(たかやま みどり)
慶應義塾大学理工学部外国語・総合教育教室教授。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)、臨床心理士。

小熊祐子(おぐま ゆうこ)
1991年慶應義塾大学医学部卒。博士(医学)。公衆衛生学修士(ハーバード公衆衛生大学院卒)。内科腎内分泌代謝科出身。1999年よりスポーツ医学研究センター助手。2000-2003年ハーバード大学公衆衛生大学院に留学。2005年より現職。専門は予防医学・運動疫学。身体活動促進のための研究・臨床、予防医学・運動疫学に関連した教育・研究を行っている。

柳川範之 (やながわ のりゆき)
NIRA理事。東京大学大学院経済学研究科教授。慶應義塾大学経済学部卒。東京大学Ph.D.。専門は契約理論、金融契約。著書に『法と企業行動の経済分析』[2006]日本経済新聞社(日本経済図書文化賞)等。

ⓒ公益財団法人NIRA総合研究開発機構
※本誌に関するご感想・ご意見をお寄せください。E-mail:info@nira.or.jp