伊藤元重総合研究開発機構理事長 牧原出東北大学大学院法学研究科/公共政策大学院教授 澤田康幸東京大学大学院経済学研究科教授 神田玲子総合研究開発機構研究調査部長 政策レビューNo.56 2012.03震災からの復興に向けた課題概要 東日本大震災の発生から1年を迎える。未曾有の激甚災害という危機的経験をした今、災害時や復旧・復興過程における危機管理体制はいかにあるべきか、改めて問われている。危機下でのあるべき姿は、平時から考えられねばならない。政治、行政、経済、社会など様々な視点からの検討が必要とされる。本号では、災害時や災害後の情報収集のあるべき姿、被災自治体をはじめとする行政組織の対応や連携・分担のあり方について、情報分析の課題や意義などの観点から、災害時や災害後の危機管理体制の課題を論じている。 サマリーを読む 全文を読む ■問題提起 震災からの復興に向けた課題 伊藤元重 総合研究開発機構理事長 ■視点・論点 1.災害復興における危機管理 牧原出 東北大学大学院法学研究科/公共政策大学院教授 2.震災後の被災実態把握はどうあるべきか? 澤田康幸 東京大学大学院経済学研究科教授 ■解説・解題 震災からの復興に向けた課題 神田玲子 総合研究開発機構研究調査部長 伊藤元重(いとう もとしげ) NIRA理事長。東京大学経済学部卒。米国ロチェスター大学Ph.D.。専攻は国際経済学、流通論。1993年東京大学経済学部教授、96年同大学大学院経済学研究科教授、現在に至る。最新著書は『財政再建の道筋』(2011年4月)、総合研究開発機構。 牧原出(まきはら いづる) 東京大学法学部卒。専門は政治学・行政学。2006年より現職。著書に、『行政改革と調整のシステム』[2009]東京大学出版会ほか。 澤田康幸(さわだ やすゆき) 慶應義塾大学経済学部卒。スタンフォード大学大学院Ph.D.。研究分野は開発経済学、国際経済学、応用ミクロ計量経済学。東京大学助教授、准教授を経て、2012年より現職。著書に『はじめて学ぶ国際経済』(共著)[2010]、有斐閣ほか。 ⓒ公益財団法人NIRA総合研究開発機構※本誌に関するご感想・ご意見をお寄せください。E-mail:info@nira.or.jp