伊藤元重総合研究開発機構理事長 久留島守広東洋大学教授/NEDO技術開発機構技術参与 村上朋子(財)日本エネルギー経済研究所戦略・産業ユニット原子力グループリーダー 芦名秀一国立環境研究所地球環境研究センター温暖化対策評価研究室NIESポスドクフェロー 和仁屋浩次総合研究開発機構リサーチフェロー 政策レビューNo.28 2008.07温暖化問題を技術革新で概要 気候変動の問題に立ち向かうために、現在、様々な省エネ・温暖化ガス排出抑制などの技術が模索されている。こうした技術の利用可能性を高めていくことが急務である。個々の技術として考えるのではなく、社会や経済の仕組みとワンセットで考える必要がある。産業構造、都市の姿、人々のライフスタイルなどが、新しい技術とマッチして、初めて技術の持つパワーが最大限に活用できる。環境技術の現状と展望について、議論する。 全文を読む ■問題提起 温暖化問題を技術革新で 伊藤元重 総合研究開発機構理事長 ■視点・論点 1.エネルギー環境技術の現状と展望 久留島守広 東洋大学教授/NEDO技術開発機構技術参与 2.地球温暖化と原子力 村上朋子 (財)日本エネルギー経済研究所戦略・産業ユニット原子力グループリーダー ■論点の背景 二酸化炭素隔離貯留技術(CCS)の現状と課題 芦名秀一 国立環境研究所地球環境研究センター温暖化対策評価研究室NIESポスドクフェロー ■政策研究の最前線 道州制の行方―地方分権の究極の姿― 和仁屋浩次 総合研究開発機構リサーチフェロー 伊藤元重(いとう もとしげ) 東京大学経済学部卒。米国ロチェスター大学Ph.D.。専攻は国際経済学、流通論。1993年東京大学経済学部教授、96年同大学大学院経済学研究科教授、現在に至る。2006年2月よりNIRA理事長。最新著書は『キーワードで読み解く経済』[2008]NTT出版。 久留島守広(くるしま もりひろ) 1976年京都大学大学院修了・通商産業省入省。NEDOにて地球環境技術等を統括し97年米環境庁EPAより研究表彰受賞。その後、東京農工大学教授を経て2004年東洋大学教授。著書は『環境産業技術入門』(1998年,オーム社)、『国際環境共生学』(2005年,朝倉書店)など。 村上朋子(むらかみ ともこ) 東京大学大学院工学系研究科原子力工学専攻修士課程修了。2004年慶應義塾大学にて経営学修士(MBA)取得。専攻は原子力工学、経済学。2007年5月より(財)日本エネルギー経済研究所戦略・産業ユニット原子力グループリーダー。 芦名秀一(あしな しゅういち) 2006年東北大学工学研究科技術社会システム専攻修了、博士(工学)。専門分野は機械・システム工学。同年4月より、(独)国立環境研究所地球環境研究センターにNIESポスドクフェローとして勤務。 和仁屋浩次(わにや こうじ) 2000年琉球大学法文学部経済学科卒業後、沖縄県庁入庁。商工労働部情報産業振興課、企画部宮古支庁を経て、2007年4月より総合研究開発機構研究開発部へ出向。2007年11月より現職。 ⓒ公益財団法人NIRA総合研究開発機構※本誌に関するご感想・ご意見をお寄せください。E-mail:info@nira.or.jp