伊藤元重総合研究開発機構理事長 高木信二大阪大学大学院経済学研究科教授 小川英治一橋大学大学院商学研究科教授 岩田安晴内閣府政策統括官(経済財政運営)付参事官補佐 政策レビューNo.15 2007.05為替変動の要因と課題概要 円レートは過去20年で最も円安の状態に近づきつつある。ドル、ユーロ、人民元をはじめとするアジア通貨など、ほとんどすべての通貨に対して為替レートは円安方向に動いている。なぜ今円安なのか、グローバルな資金の動きにも注目しながら、議論する。 全文を読む ■問題提起 為替変動の要因と課題 伊藤元重 総合研究開発機構理事長 ■視点・論点 1.国際通貨制度と変わるIMFの役割 高木信二 大阪大学大学院経済学研究科教授 2.グローバル・インバランスと通貨問題 小川英治 一橋大学大学院商学研究科教授 ■論点の背景 主要通貨の最近の動向について 岩田安晴 内閣府政策統括官(経済財政運営)付参事官補佐 伊藤元重(いとう もとしげ) 東京大学経済学部卒。米国ロチェスター大学Ph.D.。専攻は国際経済学、流通論。1993年東京大学経済学部教授、96年同大学大学院経済学研究科教授、現在に至る。2006年2月よりNIRA理事長。著書に『はじめての経済学(上・下)』[2004]日本経済新聞社等多数。 高木信二(たかぎ しんじ) 米国スワスモア大学卒。1983年米国ロチェスター大学経済学博士号(Ph.D.)取得。専攻は国際金融。1995年より現職。この間、米国エール大学客員教授、IMF独立評価室審議役等を歴任。著書に『入門国際金融』第3版[2006]日本評論社等、その他論文多数。 小川英治(おがわ えいじ) 一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院商学研究科単位取得退学。一橋大学博士(商学)取得。専攻は国際金融論。一橋大学大学院商学研究科教授。著書に『国際通貨システムの安定性』[1998]東洋経済新報社、共編著書に『国際金融システムの制度設計』(福田慎一との共編)[2006]東京大学出版会等。 岩田安晴(いわた やすはる) 東京大学経済学部卒業。ペンシルヴァニア大学大学院経済学修士。経済企画庁経済研究所、外務省経済局、内閣府海外経済担当等勤務を経て2005年4月より現職。 ⓒ公益財団法人NIRA総合研究開発機構※本誌に関するご感想・ご意見をお寄せください。E-mail:info@nira.or.jp