[ゲスト] 村木茂東京ガス株式会社代表取締役副社長執行役員 [聞き手] 伊藤元重総合研究開発機構理事長 対談シリーズNo.69 2012.09天然ガスが新しいエネルギー政策を拓く概要 エネルギーを巡る様々な改革が進んでいる。ガスをはじめとする日本のエネルギー政策について、 東京ガス株式会社代表取締役副社長の村木茂氏にお聞きした。 サマリーを読む 全文を読む 対談のポイント ●国内ガスパイプラインのネットワーク化を急げ ●エネルギー産業のボーダーレス化が進み新しいビジネスが生まれる ●天然ガスは総合エネルギー政策のグローバル化への鍵を握る 要旨 日本のエネルギーをどう選択するかという中で、低炭素化も考慮するなら天然ガスの利用を増やさざるを得ない。天然ガスを効率的に使うには、エネルギーインフラとしてのガス輸送パイプラインのネットワーク化が急務である。電力市場が自由化され、またLNG(液化天然ガス)がより効率的に利用されれば、産業のボーダーレス化を促し、新たなビジネスチャンスも生まれる。 天然ガスの利用拡大はエネルギー政策のグローバル化と密接な繋がりをもつ。シェールガスの実用化など、新しい国際エネルギー環境もある。日本のエネルギー政策は、これらをしっかり踏まえた上で構築されなければならない。 村木茂(むらき しげる) 東京ガス株式会社代表取締役副社長執行役員、エネルギーソリューション本部長。1972 年東京大学工学部工業化学科卒業。1972 年東京ガス(株)入社。2002年執行役員企画本部原料部長。2004年常務執行役員技術開発本部長。2007年取締役常務執行役員エネルギーソリューション本部長。2010年から現職。現在、(社)日本エネルギー学会会長、(社)都市環境エネルギー協会副理事長なども務める。 ⓒ公益財団法人NIRA総合研究開発機構※本誌に関するご感想・ご意見をお寄せください。E-mail:info@nira.or.jp