[ゲスト]
川渕孝一
東京医科歯科大学大学院教授

[聞き手]
伊藤元重
総合研究開発機構理事長
          

 対談シリーズNo.34  2008.09

日本の医療の課題:「医療の見える化」に向けて

概要

 医療データのデジタル化が進む先進諸国に対し、日本は後れをとっている。医療の「見える化」が進むと何が期待できるのか。実現するにはどうすればよいのか。医療経済学の分野で医療の質の向上や効率化を研究する、東京医科歯科大学大学院教授の川渕孝一氏にお聞きした。

川渕孝一(かわぶち こういち)
東京医科歯科大学大学院教授。一橋大学商学部卒。1987年シカゴ大学経営大学院修士課程修了(MBA取得)。1989年より厚生省国立医療・病院管理研究所(現国立保健医療科学院)医療経済研究部勤務、1995年同研究所主任研究官、1996年国立社会保障・人口問題研究所 社会保障応用分析研究部主任研究官併務の後、1998年日本福祉大学経済学部経営開発学科教授を経て、2000年より東京医科歯科大学大学院医療経済学分野教授。主な著書に『医療再生は可能か』(ちくま新書2008年)、『病院の品格』(日本医療企画2008年)、『第五次医療法改正のポイントと対応戦略60』(日本医療企画2006年)、『日本の医療が危ない』(ちくま新書2005年)、『進化する病院マネジメント』(医学書院2004年)等多数。2001年に第54回日本医師会設立記念医学大会「日本医師会功労賞」(在任10年日本医師会委員会委員)受賞。

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