世界金融危機にどう立ち向かうのか―アメリカと日本のケースを取り上げて―

白川浩道
クレディ・スイス証券チーフ・エコノミスト

高田創
みずほ証券チーフストラテジスト

牛尾治朗
総合研究開発機構会長／ウシオ電機代表取締役会長

柳川範之
総合研究開発機構理事／東京大学大学院経済学研究科准教授
　　　　　　　　　　

　対談シリーズNo.44　　2009.02

世界金融危機にどう立ち向かうのか―アメリカと日本のケースを取り上げて―

概要

　サブプライム・ローンに端を発した、世界的な金融危機が進行している。こうした状況が潜在的にはらんでいる問題はなにか、打開するための処方箋はあるのか。クレディ・スイス証券チーフ・エコノミストの白川浩道氏、みずほ証券チーフストラテジストの高田創氏にお聞きした。

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白川浩道（しらかわ　ひろみち）
1983年、日本銀行入行。金融研究所エコノミスト、米国留学を経て、経済協力開発機構エコノミスト（91～94年）。その後、日銀に戻り、国際局、金融市場局で調査役を歴任、99年に退職し、UBS証券チーフエコノミスト。2006年4月から現職。著書『マネーサプライと経済活動』［1996］（共著）東洋経済新報社など。

高田創（たかだ　はじめ）
1982年東京大学経済学部卒業。86年オックスフォード大学経済学部大学院卒、開発経済学修士。82年日本興業銀行に入社。2000年みずほ証券投資戦略部長。現在、金融市場調査部長チーフストラテジスト。著書に『国債暴落』［2001］（共著）中公新書ラクレ、『金融不況脱出』［2003］（共著）日本経済新聞社、『銀行の戦略転換』［2004］（共著）東洋経済新報社、『金融市場の勝者』［2007］（共著）東洋経済新報社、など多数。

牛尾治朗（うしお　じろう）
NIRA会長。ウシオ電機株式会社代表取締役会長。日本青年会議所会頭、社団法人経済同友会代表幹事、経済財政諮問会議議員、KDDI株式会社会長などを歴任。

柳川範之（やながわ　のりゆき）
NIRA理事。慶應義塾大学経済学部卒。東京大学Ph.D。専門は契約理論、金融契約。96年東京大学大学院経済学研究科助教授、2007年同准教授に就任。著書に『法と企業行動の経済分析』［2006］日本経済新聞社、など。