自主研究 | ||
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機関:総合研究開発機構 研究終了 |
本研究は、各国の制度・政策の変化の状況を踏まえ、われわれは一体どこに向かうのかを巨視的な視点から把握することを目的としたものある。具体的には、産業政策、金融規制・監督、高等教育制度、医療制度、年金制度の5分野について、「自律」と「連帯」を軸に変化を追った。ここでの「自律」とは、市場を通じて実現される自己決定のことを、また、「連帯」とは、リスクに対して複数の人が支え合うことで備えることを意味する。
各分野の制度・政策の変化を横断的にみると、連帯を通じて個人の自律が促されるような仕組みが形成される一方、自律した人にも連帯を促す仕組みが形成されるような制度設計がされていることが明らかとなった。つまり、自律と連帯の好循環が働くような社会を構築することが模索されているといえる。
■ エグゼクティブサマリー
■研究報告書『時代の流れを読む― 自律と連帯の好循環―』
■研究体制
研究会委員
大橋弘 東京 大学大学院経済学研究科准教授
川口大司 一橋大学大学院経済学研究科准教授
河村賢治 関東学院大学経済学部准教授
栗原俊典 プロモントリー・フィナンシャル・ジャパン専務取締役
/元金融庁検査局バーゼルⅡ検査指導室長
鎮目真人 立命館大学産業社会学部准教授
松田亮三 立命館大学産業社会学部教授
研究協力
チャールズ・ユウジ・ホリオカ 大阪大学社会経済研究所教授
NIRA
神田玲子 研究調査部長
新井泰弘 研究調査部主任研究員
豊田奈穂 研究調査部主任研究員
■報告書目次
序章 時代の流れを読む-自律と連帯の好循環-
神田玲子
第1章 経済危機後の新しい産業政策についての試論
大橋弘
第2章 国際金融基準と各国の金融規制監督制度
栗原俊典
第3章 金融機関の投資行動に対する規律付け
-金融・資本市場における公正な価格形成確保の観点から-
河村賢治
第4章 産業構造の変化と高等教育の役割
新井泰弘、川口大司
第5章 熟議的・
反省的医療政策に向けて
-公平・質・効率・持続可能性と制度枠組み-
松田亮三
第6章 私的年金制度の類型
-年金制度における公私ミックスの方向性-
鎮目真人