利用方法

日本を動かす知をつなぎ、政策課題を論じ、ビジョンを提示するシンクタンク

トップ > 研究の成果と課題の発信 > NIRA政策レビュー > 女性就労の課題

NIRA政策レビュー

女性就労の課題

NIRA政策レビューNo.25 2008/04発行
伊藤元重(NIRA理事長)、川口 章(同志社大学教授)、白波瀬佐和子(東京大学准教授)、辻 明子(NIRAリサーチフェロー)、 新井直樹(NIRAリサーチフェロー)

家庭生産(home production)の議論

 シカゴ大学を中心とした研究者の人たちがよく使う表現にhome production(家庭生産)という表現がある。 ノーベル経済学賞を受賞した元シカゴ大学教授のゲーリー・ベッカー教授などが始めた考え方である。それによると、 経済学者の分析の対象である経済的人間は、家庭の中においても様々な生産活動を行っているという。

 生産活動とはいっても、誰かに財やサービスを売るために家内工業を行っているわけではない。そうした活動を行っている家庭もあるが、 ここでhome productionと言うのはもっと別のことを指している。子供を育て、家族の生活を楽しみ、老いた親の世話をし、 家計を節約するために買い物で工夫をすることなど、すべて通常の経済活動と変わらないというのだ。 これまでの経済学が企業活動や市場取引を分析してきたのと同じような手法で、家庭内の諸々の活動を分析することができるはずである、 というのがシカゴ学派の人たちの考え方であった。<続く

このページのトップへ