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NIRAオピニオンペーパー

エビデンスからみた新型コロナへの対応―第2波に備え医療態勢をどう整備すべきか―

NIRAオピニオンペーパーNo.48 2020/05発行
浦島充佳(東京慈恵会医科大学教授)、高橋泰(国際医療福祉大学大学院教授)、翁百合(NIRA総合研究開発機構理事/日本総合研究所理事長)

 新型コロナウイルスの感染拡大は、全世界の経済・社会にきわめて大きな影響を与えている。この感染症はなぜこれほど深刻な問題を引き起こしているのか。日本の被害が他国と比べて少ないとみられるのはなぜか。ワクチン開発の可能性は高いのか。第2波以降への態勢整備には、医学的知見に基づいて議論することが不可欠である。そこで、NIRAでは、公衆衛生・医療制度の専門家である高橋泰先生、疫学の専門家である浦島充佳先生をお招きし、翁百合NIRA総研理事をモデレーターとして鼎談を行った。
 鼎談では、新型コロナウイルスの特性としてわかってきた重症化を引き起こす「サイトカイン・ストーム(免疫機構の暴走)」メカニズム、日本人特有の自然免疫やBCG接種が死者数の少なさに関係している可能性などさまざまな研究が進んでいること、治療薬・ワクチンの開発の現状評価、また年齢などのリスクに応じた出口戦略の重要性などが議論された。
 今後への備えとして、新しく得られてきた知見を踏まえた第1波への対応の検証とともに、感染状況を全国レベル・リアルタイムでデータ把握できるシステムの構築、地域ごとに軽症者と重症者を区別して受け入れる病床の体制整備が重要である。また日本の感染者のデータを分析し、研究成果を海外に発信していく必要がある。

Part 1:なぜ日本では、新型コロナの被害が少ないのか?
○新型コロナとインフルエンザの違い
○日本人にコロナ被害が少ない4つの理由

Part 2:ワクチンを巡る国家間競争
○BCG接種が自然免疫を高める?
○エビデンスのある治療薬・ワクチンはまだない
○ワクチン開発競争の中で日本がすべきこと

Part 3:出口戦略をどうするか
○新型コロナの特性を踏まえて
○年齢別、場所ごとの解除を進める
○第2波、第3波への備え


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