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対談シリーズ

患者の視点で考える医療情報の開示

対談シリーズ第38回 2008/11発行
飯塚敏晃(青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授)、伊藤元重(NIRA理事長)

患者への情報開示が不十分な日本の医療

伊藤 現在、NIRAでは日本の医療に関するプロジェクトを実施しており、 いろいろな立場の方から話を聞かせて頂いております。今の日本の医療は、様々な問題をはらんでおり、その全容を明らかにするには、 膨大な作業が必要だと思われます。飯塚先生には、これまでの研究活動をベースに、医療の問題点や課題などを語って頂けたらと思っております。 様々な医療の問題を考えていく中で、飯塚先生はどの部分に焦点をあてているのか、あるいはどこに関心をお持ちなのでしょうか。

飯塚 ミクロ経済学で扱われる「情報の非対称性」という理論から入って、 その視点からいろいろな分野を眺めていったときに、一番大きな問題が存在しているところは医療ではないかと思い、 医療についての研究を始めました。最初に注目したのが、医師の処方の問題でした。日本では昔から、薬価の差益に関する問題が指摘されており、 それが薬漬け医療、本来は不必要かもしれない薬の処方につながっているのではないかと、言われておりました。 それを定量的に分析するところから研究を始めました。これまで研究をしてきて強く感じていることは、 医療は情報の非対称性が非常に大きいということです。特に日本の場合は、患者が医療に対して持っている情報が、極端に少ないのが現状です。 <続く

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