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対談シリーズ

水不足がもたらす成長の限界、世界経済にとっても石油以上に深刻な問題は水不足だ

対談シリーズ第11回 2006/12発行
伊藤元重(NIRA理事長)、丹羽宇一郎(伊藤忠商事(株)取締役会長

丹羽 新政権が発足し、日本は新しい時代に向けて動き出しました。そこで新しい首相に対して、 経済人としてお願いしたいことがあります。新しい首相には、哲学や価値観をしっかりもって、 日本の国としてのビジョンを明快に語っていただきたい。「憂国の士」としてこの国を引っ張っていただきたいと思います。また、 首相という存在には、1年365日、国民の前に出るときはすべて公人としての振る舞いが求められると私は考えています。「個人的には」 「私の心としては」というスタンスをとるのではなく、首相には公の人間としての覚悟をもっていただきたい。大変なことかもしれませんが、 つねに公人としての言動をとっていただければと思います。さらに経済政策については、安定的に経済成長を遂げて税収を増やしていくことを、 大きなテーマとして掲げてほしい。現在の景気回復でも顕著ですが、輸出主導によって企業業績が改善し、その結果、設備投資が増加していく。 さらに従業員の所得が上昇し、消費に回っていくというサイクルが、日本経済にとって望ましいかたちだと考えます。

伊藤 積極的な経済成長戦略をあらためて打ち立てる必要がある、 と考えている経済人の方々は多くおられますね。小泉首相時代には一貫して「削減の論理」で経済政策が行なわれていましたが、今後は「創造の論理」 で経済発展をめざすことが求められると、私も思います。<続く
  
2006年12月14日発行    ( 『Voice』2006年11月号(PHP研究所 刊) より転載)

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