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NIRA研究報告書 | 2009/10発行 | |
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総合研究開発機構 発行 |
■ 概 要
本報告書では、アジア経済の長期的繁栄を実現し、日本とアジアの相互の成長を果たすにはどうしたらよいか、について考察した。
まず求められるのは、日本が内需・外需の二分法から脱却し、アジアを「内需」と呼べるほどの強い結びつきと連携関係を持つことである。
日本は、アジア諸国とともに、アジア経済の潜在的市場規模を活用した国際的な規格・制度の標準化(制度のハーモナイゼーション)
を進めていくべきである。また、日本国内のみならずアジアでも、規格・制度の標準化に関する専門人材の育成が急務であり、本報告書では、
日本がそのための積極的支援を行うよう提案している。
■ 研究報告書(PDF) [全文]
( 目 次 )
はじめに
1. アジア市場は重要だが
2. 欧米にとっても重要な市場
3. 相互の発展を目指すべき
4. アジアを「内需]に!
5. アジアで制度の標準化を
6. なぜ今重要なのか
補論:食品産業における安全安心基盤の確立
(A4判・33ページ、ISBN978-4-7955-8489-1 C3030)
( 執筆者 )
柳川 範之 東京大学大学院経済学研究科・経済学部准教授/NIRA理事
神田 玲子 NIRA研究調査部長
森 直子 NIRA研究調査部リサーチフェロー
畑佐 伸英 NIRA研究調査部リサーチフェロー
<関連頁>
・「アジアの『内需』を牽引する所得層―景気が減速しても、中間所得層の拡大は大きい―」
(NIRAモノグラフシリーズNo.31/2010年6月)
・「国際標準化の問題とアジアへの展望」
(NIRAモノグラフシリーズNo.30 /2009年11月発行)
・「アジア域内標準化の経済効果」
(NIRAモノグラフシリーズNo.29 /2009年10月発行)
・「食の安全・安心とアジア市場」
(NIRA政策フォーラム/2009年9月)
<報告書関連新聞記事>
・2009年11月11日(水) 日刊工業新聞に掲載
・2010年4月号『Voice』に、柳川範之「アジア14億人市場『世界標準』で勝つ」
を掲載。
・6月3日~15日 日本経済新聞 「やさしい経済学」
に柳川範之NIRA理事執筆の「国際標準の新展開」が連載されました。
・2010年6月号『Voice』に、柳川範之「『アジア標準』
を奪取してブランド力を高めろ」を掲載。
・2011年11月13~19日号 日経ヴェリタスに掲載。
・2012年1月30日 日本経済新聞「経済教室」に柳川範之NIRA理事が関連記事掲載。
・2012年3月3日 読売新聞に掲載。