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NIRAモノグラフシリーズNo.32 | 2011/07発行 | |
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伊藤由希子(東京学芸大学准教授)、豊田奈穂(NIRA主任研究員) |
NIRA研究報告書『
「まちなか集積医療」の提言-医療は地域が解決する-』では超高齢社会において持続可能な医療供給システムの構築が急務であり、
医療政策とまちづくり政策の融合が医療問題と地域問題の双方に活路を見出すことを提言した。本事例調査ではその実現から何が得られるのか、
また何が課題となるのか、提言に類似する病院の関係者に対するヒアリング調査をまとめたものである。
ここで取り上げた6つの事例は、組織統合の難しさや跡地問題など「まちなか集積医療」にはいくつかの課題もあるが、
集積による医療の質の向上や病院経営の安定化、まちづくりにも役立つといった利点が多くあることを示唆している。
住民の医療へのアクセスを確保しつつ、連携・機能分化を進め、集積型の供給体制への転換を図ることの意義は大きいと思われる。
目次
■まちなか集積医療-
事例調査から学ぶ-
■事例調査報告
Case1 中心市街地での移転
福島県郡山市:寿泉堂綜合病院
Case2 中心市街地での移転
鳥取県鳥取市:鳥取生協病院
Case3 病院再編統合
山形県・酒田市:山形県・酒田市病院機構
Case4 病院再編統合
兵庫県三木市・小野市:北播磨総合医療センター
Case5 病院再編統合
静岡県掛川市・袋井市:掛川市・袋井市新病院
Case6 医療と都市形成
千葉県旭市:総合病院国保旭中央病院
■インタビュー調査先一覧
<関連論文>
老いる都市と医療―
まちなか集積医療の実現策の提示― (NIRA研究報告書/2012年1月)
まちなか集積医療
(NIRA政策レビュー特別号/2010年6月)