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NIRA政策レビュー

アフリカの制約と可能性

NIRA政策レビューNo.33 2008/12発行
伊藤元重(NIRA理事長)、室井義雄(専修大学経済学部教授)、峯 陽一(大阪大学大学院人間科学研究科准教授)、平野克己 (日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター長)、新井直樹(NIRAリサーチフェロー)

アフリカへの関心の高まり    伊藤元重

日本の多くの人にとってアフリカは遠い存在であるだろう。日本との経済関係で見てもアフリカとの結びつきは強くない。 アフリカ経済そのものの規模が小さいこともあるが、日本との貿易や投資の規模は他の大陸に比べてはるかに小さな規模である。 もちろんアフリカの鉱物資源は日本にとっても魅力的な存在ではあるが、そうした面でも日本との関係は希薄であるようだ。 日本のある大手非鉄金属会社の経営者が、「アフリカは治安や衛生面で環境が過酷であるので撤退した」と言っていた。 こうした発言にも日本とアフリカの希薄な関係が見える。
ただ、最近になってアフリカとの経済関係が話題になることが少なくない。本年、 日本でアフリカ開発会議(TICAD)が開かれたこともあるだろう。またサミットの場でアフリカ開発支援が重要な議題として取り上げられ、 日本でも広く報道されたこともあるかもしれない。日本の隣国の中国がアフリカと関係を深めていることも多少は関係しているかもしれない。 中国の広州にはアフリカからの人が多く滞在し、同国とアフリカの関係の深さを示唆している。<続く>

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