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NIRA政策レビュー

新興経済インドの光と影

NIRA政策レビューNo.30 2008/09発行
伊藤元重(NIRA理事長)、絵所秀紀(法政大学教授)、今村 卓(丸紅米国会社ワシントン事務所長)、森 直子 (NIRAリサーチフェロー)、飯笹佐代子(NIRAリサーチフェローー)

コンバージェンス・クラブへの参加

経済成長理論にコンバージェンス(収斂)仮説というものがある。簡単に言えば、資本蓄積が遅れている国ほど、 資本蓄積が始まれば高い経済成長を実現でき、資本蓄積が進むほど経済成長率が鈍化していくというものだ。 ソローの経済成長モデルはこうした収斂の性格を持っている。一定の労働人口成長の下では、 資本蓄積が進むほど資本の限界生産性が逓減していく。そのため、資本蓄積の進んだ国ほど経済成長率が鈍化していくのだ。
最近の世界経済の動きを見ると、このコンバージェンス仮説はそれなりに成立しているようだ。インドや中国をはじめとし
た発展途上国は、これまでの低所得と低い資本蓄積の遅れを一気に解消すべく、驚異的なスピードで成長し続けている。インドについては、 1990年代初頭の経済危機をきっかけとして、市場開放と国内制度改革で高い成長を続けている。世界のコンバージェンス・ クラブに参加したのだ。

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