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NIRA政策レビュー

新しい通貨制度へ向けて

NIRA政策レビューNo.29 2008/08発行
伊藤元重(NIRA理事長)、福田愼一(東京大学大学院教授)、嘉治佐保子(慶應義塾大学教授)、勝 悦子(明治大学教授)、比嘉正茂 (NIRAリサーチフェロー)

基軸通貨国を中心に回ってきた世界経済

戦後の世界経済は、基軸通貨国ドルの米国経済に振り回されてきたといっても過言ではない。 金とドルの交換を停止した1971年のニクソンショックとその後の主要国の変動相場制への移行、 80年前後のドル金利急騰で起きた途上国債務危機、85年のプラザ合意を転機に大きく変わった世界の資金の流れなど。そして今、 サブプライムショックに端を発した世界的な金融危機の中心に米国経済の減速の問題がある。
膨大な貿易赤字で世界中の資金を集めてきた米国の減速はドルの暴落の可能性を意味している。基軸通貨であるドルの暴落が起きれば、 世界の金融システムが揺らぐことになりかねない。巨額のドル準備を保有する途上国・新興国の通貨体制にも影響が及ぶことになるだろう。

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