利用方法

日本を動かす知をつなぎ、政策課題を論じ、ビジョンを提示するシンクタンク

トップ > 研究の成果と課題の発信 > NIRAオピニオンペーパー > オープンバンキング時代の銀行業

NIRAオピニオンペーパー

オープンバンキング時代の銀行業

NIRAオピニオンペーパーNo.35 2018/03発行
翁 百合(NIRA総合研究開発機構理事/日本総合研究所副理事長)


 アマゾンやグーグルといったグローバル・プラットフォーム企業が、次々と金融サービス事業に参入し始めており、既存の金融機関にとって新たな競合相手となりつつある。こうした競争環境の変化に直面している伝統的金融業は、オープンA P I( Application Programing Interface)の実装を進め、画期的な金融サービスを提供するサードパーティー(第三者企業)との連携、すなわち「オープンバンキング」に活路を見出そうとしている。
 オープンバンキング時代に金融機関に求められるのは、自社の持つ機能やデータを基にした魅力あるプラットフォームの構築を目指し、サードパーティーとともに顧客に対して付加価値の高いサービス・商品を生み出すエコシステムを形成していくことである。金融機関は、エコシステムの形成を通じてネットワーク効果を得ることで、ビジネス機会を最大化できる。
 英国や欧州と並び、わが国でもオープンバンキングを後押しする制度改正を進めており、また銀行の取り組み意識は高い。今後の銀行業はオープンバンキングに向けたビジョンを持ち、顧客のニーズに合うデータをいかに集め、活用するかを考えてビジネスモデルの改革を行うとともに、高い信頼を得ている日本の金融業のアドバンテージを活かし、顧客が安心して活用できる独自のプラットフォームを構築していく事が重要であろう。

○はじめに
○オープンAPIとは何か
○英国の動き
○欧州の動き
○日本の銀行の現状
○オープンバンキングは銀行業をどう変えるか

<関連研究>
オープンAPI時代の銀行業の将来」に関する研究会 (2017年5月~2018年3月)

※本誌に関するご感想・ご意見をお寄せください。E-mail:info@nira.or.jp

このページのトップへ