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NIRAオピニオンペーパー

デジタライゼーション時代に求められる人材育成

NIRAオピニオンペーパーNo.31 2017/07発行
新井紀子(国立情報学研究所情報社会相関研究系教授)、尾崎幸謙(筑波大学大学院ビジネス科学研究科准教授)

 21世紀はデジタライゼーションと呼ばれる技術の大変革期であり、人間の労働に大きな衝撃がもたらされる。あらゆるコトが機械で可読・処理可能な形式でデータ化され、もはや情報を伝達するだけの仕事や定型的な仕事は機械で代替される。このような時代に、われわれ人間はどのような能力を身につけるべきだろうか。
 2011年に開始したAIプロジェクト「ロボットは東大に入れるか」の研究の結果、AIは言葉の意味を理解し状況を判断することが苦手である、という結論に達した。逆にいえば、文脈理解や状況判断が要求される問題解決型の仕事がある限り、人間の役割は無くならない。このような仕事では、適切なコミュニケーションをとれる人間であれば、機械以上の能力を発揮することができる。しかし、筆者らが行ったリーディングスキルテストからは、言葉や文脈がもつ意味を理解しながら読む能力が身についておらず、A I と同じような表層的な読み方しかできない者が少なからずいることがわかった。
 これらの結果を踏まえれば、今後の国語教育を、読む能力を養う論理的活動へシフトさせるという案は一考に値するだろう。

○デジタライゼーションという技術革新
○「ロボットは東大に入れるか」
○意味がわかる、というスキルの重要性
○リーディングスキルテストとは
○リーディングスキルテストの理論的な考え方
○リーディングスキルテストの結果
○エビデンスに基づく教育改革の必要性

<関連研究>
AIと働き方に関する研究 (2015年11月~2017年3月)

<関連頁>
AI時代の雇用の流動化に備えよ (NIRAオピニオンペーパーNo.27)
AI時代の人間の強み・経営のあり方 (NIRAオピニオンペーパーNo.25)
AIをどう見るか “Edge Question”から探るAIイメージ」(NIRAモノグラフシリーズNo.39)
人工知能の近未来」(わたしの構想No.14)

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