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NIRAオピニオンペーパー

AI時代の人間の強み・経営のあり方

NIRAオピニオンペーパーNo.25 2016/11発行
柳川範之 NIRA総研理事/東京大学教授、新井紀子 国立情報学研究所情報社会相関研究系教授、大内伸哉 神戸大学大学院法学研究科教授

人工知能(A I)に関する技術進歩は目覚ましく、その成果を有効活用していく必要がある。
 しかし、そこには一定の限界も存在する。今の人間社会においては、A I が正解を導くには、そもそも人間が「正解」を明確に設定せざるを得ない。また、A I が学習していくには、大量のデータが必要になる。経営戦略面では、このような特性を正しく理解し、業務を再設計していくことが求められる。
 再設計が非効率的な形でしか行われないと、より効率的にA I を活用する外国企業等に、競争で負けてしまう。A I の発展は、経営の現場を大きく変えていくに違いないが、そこには飛躍するための大きなチャンスも隠されている。適切に業務を切り分け、A I に代替させるべき業務は代替させ、人とA I とが融合的に業務を行えるようにすることにより、全体の生産性向上が期待できるし、A I の機能向上が、新たな仕事や新たな雇用も創出していくだろう。具体的には、業務フローの全体的な見直しや、経営全体の再編成が必要となってくる。また、その結果、産業の垣根も大きく変化するに違いない。社会全体としては、このような技術の変化を踏まえた、適切な雇用政策や教育制度の改革がより一層重要となるだろう。

1 はじめに
2 AIはどこまで進歩するのか
3 経営・産業構造への影響
4 雇用政策、教育制度の変革

<関連研究>
AIと働き方に関する研究 (2015年11月~2017年3月)

<関連頁>
AIをどう見るか “Edge Question”から探るAIイメージ」(NIRAモノグラフシリーズNo.39)
人工知能の近未来」(わたしの構想No.14)

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