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NIRAオピニオンペーパー

孤立する日本の研究プラットフォーム-放置すれば日本の科学そのものが衰退する-

NIRAオピニオンペーパーNo.15 2015/05発行
國領二郎(慶應義塾大学総合政策学部教授)

 クラウドコンピューティングの発達を背景に、研究活動を支援する過程で、研究成果や評価情報を蓄積する国際的プラットフォームが形成されつつある。しかしながら、日本は英語を共通言語とする研究プラットフォーム構築競争の中では全く主導権をとれていない。世界の研究状況が、海外プラットフォーム事業者にはリアルタイムで可視化され、日本の研究者には部分的にしか見えないという状況は、日本の科学の進展にとって重大なハンディキャップとなるだけでなく、安全保障上の問題にもなりうる。
 また、ネットワーク化は、科学のあり方そのものに大きな影響を与えつつある。研究者をつなぐソーシャルネットワーク、市井の研究者もネットワークを介して参画しながら知を発展させるオープンサイエンス、科学的方法論の姿を変えつつあるビッグデータサイエンスなどの動きから日本は落伍してはいけない。
 デジタルライブラリーやデジタルアーカイブなどの、研究情報の電子化の基盤的なプラットフォーム構築やその運営者の育成が求められる。多言語化やマルチメディア化などで、智のプラットフォームが進化する余地はまだ数多く残っており、これからでも的確な手をうつことでプレゼンスを高めることが可能である。



○世界の研究データベースを誰が握るか
○智のプラットフォーム構築競争
○ソーシャル化、オープン化する研究コミュニティー
○ビッグデータで科学そのものも変わる
○研究基盤が孤立する日本
○多言語化などで役割を果たせ

<関連研究>
日本における学術智場の将来性に関する研究 (2014年10月~2015年9月)

<関連頁>
孤立する日本の研究プラットフォーム-放置すれば日本の科学そのものが衰退する-」(NIRA研究報告書)


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