利用方法

日本を動かす知をつなぎ、政策課題を論じ、ビジョンを提示するシンクタンク

トップ > 研究の成果と課題の発信 > 対談シリーズ > 金融危機後の世界経済を読む

対談シリーズ

金融危機後の世界経済を読む

対談シリーズ第48回 2009/03発行
伊藤隆敏(東京大学大学院経済学研究科教授)、伊藤元重(NIRA理事長)

伊藤(元) 今日は伊藤隆敏さんに、 現在の世界経済について為替や国際金融を中心に話をしていただきたいと思います。最初にいまの状況をどのようにご覧になっていますか。

金融危機後の世界経済をみる4つの視点

伊藤(隆) 金融危機後の世界経済については、4つの視点があると思います。まず1つ目は、 金融危機の中心であったアメリカの通貨、つまりドルが強くなっているという、非常に不思議な現象が起きている。
2つ目に、ドルが強い一方で、ヨーロッパの中小周辺国の通貨が下落している、ユーロに入っていない旧東欧やバルト3国、 アイスランドに非常に強い減価圧力、通貨危機がヨーロッパで起きていることです。
3つ目に、今回の危機の特徴としてアジアで通貨危機が起きなかったこと。 これはおそらく10年前のアジア通貨危機から学んだ教訓が生きているのだと思います。
4つ目は、円が対ドルでも強くなったことです。円が最強の通貨になって─ここ2~3日は円安になっていますが─次がドルで、 ほかの通貨は皆下落しているのが現在の状況だと思います。

このページのトップへ