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対談シリーズ

金融危機下の米・日経済をどう見るか

対談シリーズ第35回 2008/10発行
白川浩道(クレディ・スイス証券 マネージング ディレクター  チーフ・エコノミスト)、牛尾治朗(NIRA会長)、 伊藤元重(NIRA理事長)

金融危機をどう認識するか


伊藤 サブプライム・ローンに端を発して、今、世界的な金融危機が進行中です。まず、 この金融危機の現状を白川さんはどう認識されるか、お聞かせいただけますか。

白川 今回の金融危機のポイントは、サブプライム・ローンという、 デフォルトする可能性が高いものをたくさん組み込んだ証券化商品(CDO)を金融機関自らが開発して、金融界で流通させ、 かつ自らも保有してきた点だと考えています。この証券化商品の価値が急激に下がっている。言いかえれば、 下がった時価での評価をせざるを得ないという状況になっているということです。その結果、金融機関は大きな資本不足に陥っています。 資本不足を背景に、インターバンクの市場を始めとして、至るところで流動性不足が起こって、お互いにおカネの融通ができなくなっています。
 私は、今回の金融危機については、「住宅バブルの崩壊」という側面もありますが、むしろ「金融バブルの崩壊」だと捉えています。ですから、 私は今回の金融危機について「住宅バブル崩壊」という言い方はせず、「住宅・金融バブル崩壊」と言っています。

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