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対談シリーズ

整理回収機構の役割と課題

対談シリーズ第9回 2006/11発行
伊藤元重(NIRA理事長)、奥野善彦(株式会社整理回収機構社長)

伊藤 本日は、(株)整理回収機構(RCC)社長であり、弁護士でもあられる奧野先生に、 整理回収機構のお話も含めて、債権回収や不良債権の問題について、広くお話しを伺いたいと思います。最初に、今、世の中で一般的に、 不良債権問題とかバブル崩壊後の難しい問題は峠を越えたというように見られております。不動産価格も随分上がってきました。 奧野先生は現状をどのようにご覧になっていらっしゃいますか。                                     

奧野 確かに中央では景気は回復してきたようですけれども、 地方はまだまだというのが実情ではないでしょうか。まず不良債権問題に関しては、大手行なみにすっかりクリアしているところもありますが、 解消されていない金融機関の方が多いのではないかと思われます。むしろ脱却できずに苦しんでいるといった方がよいのかも知れません。次に、 不動産の市況が良くなってきているとはいっても、それは東京、大阪、福岡といった都市部に限られていまして、地方では、競売でも「三振アウト」 といって、3回も競売入札に付されても入札者がいないというような状況もみられます。それだけに、 中央の大手金融機関が健常化してきてそれが地方に進出していくと、 地方の金融機関はさらに厳しい競争にさらされるという経済環境におかれていると思われます。

2006年11月13日発行

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