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研究報告書・出版物

人類文明と人工知能Ⅱ―近代の成熟と新文明の出現―

NIRA研究報告書 2018/03発行

■概要
 本書は、『人類文明と人工知能Ⅰ―近代の成熟と新文明の出現―』に続く、シリーズ第2 弾である。先の報告書では、われわれが対峙する近代社会は、旧いものの成熟と新しいものの出現が、同時に生起している「重畳」と、とらえるべきであることを示した。
 では、それは、どのような状況で、何を引き起こし、われわれはどう対応すべきか。ここでは、デジタル化を象徴するプラットフォームに焦点をあて、産業、社会、国家の領域ごとに取り上げる。
 まず、これまでの産業化をけん引してきた日本企業が、世界的なプラットフォームの覇権争いに加われないまま、競争力を失いつつある。競争力を維持するためには、日本の文化の強みから生まれる経験価値を生かしたプラットフォーム戦略を模索する必要がある。
 また、情報技術を駆使したUber やAirbnb などのシェアリングエコノミーは、社会に恩恵を与える反面、人々に雇用喪失の不安をもたらし、ポピュリズムの新たな温床になる可能性を秘めている。格差の拡大や雇用の流動性の増大への対応が急がれる。
 さらに、国民国家の役割は、市場がグローバル化する中で、強化される。その思想的な主柱となるのが、修正された新自由主義である。自由な市場経済と強い国民国家への指向は、競争を通じてプラットフォーム型企業や科学技術の進化を促し、社会のソーシャル化を後押しする。それは、いずれ16 世紀西欧の啓蒙に始まる近代化の達成をもたらすだろう。

■研究成果
   エグゼクティブサマリー(PDF)
   研究報告書(全体版PDF)

■目次
第1章 デジタル技術革命の時代に日本が勝つ情報戦略
    -日本企業は経験価値を追求せよ-
1 危機的というべき日本の近未来
2 競争力を失った日本企業
3 日本企業の競争優位を何に求めるか
4 経験価値の持つポテンシャルとは
5 経験価値の源泉となる日本文化
6 プラットフォームが覆い尽くす近未来の市場

第2章 シェアリングエコノミーがもたらす不安
    -「社会的ギャップ」の拡大への対処を-
1 シェアリングエコノミーを覆う不安
2 シェアリングエコノミーの理論的背景と社会観
3 シェアリングエコノミーに対する批判
4 不安の源泉としての「社会的ギャップ」
5 無限の流動性に対処する

第3章 国家化Ⅱの政治経済学と国家化Ⅲの展望
    -新自由主義のグローバルな展開とEU統合-
1 はじめに
2 公文の近代化ビジョン
3 国民国家の解消に関する諸説と国民国家の普及
4 新自由主義の登場と英国衰退論の転換
5 新自由主義のグローバルな展開と国家の役割
6 国家化Ⅲの今後の展望

■研究体制
研究会委員
公文 俊平 多摩大学教授・情報社会学研究所長(座長)
足羽 教史 インクリメントP 株式会社管理部渉外担当部長
鈴木 謙介 関西学院大学社会学部准教授
山内 康英 多摩大学情報社会学研究所教授

NIRA総研
神田 玲子 理事・研究調査部長
榊 麻衣子 研究調査部研究コーディネーター・研究員

<関連ページ>
NIRA研究報告書『人類文明と人工知能Ⅰ―近代の成熟と新文明の出現―
NIRA研究報告書『プラットフォーム化の21世紀と新文明への兆し
NIRAオピニオンペーパーNo.17『プラットフォーム化の21世紀と新文明への兆し

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