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研究報告書・出版物

日本の医療は変えられる

単行本 2009/12発行

伊藤元重・総合研究開発機構 編著 東洋経済新報社 発行

本書は、医療の第一線で活躍する専門家の方々が、日本の医療の厳しい現状をどう捉え、 どこに解決策を見出そうとしているのかを明らかにし、日本の医療問題解決への新たな可能性を探ろうとするものである。
伊藤元重NIRA理事長による第1部では、 医療の専門家の方々との対談を踏まえ、わが国の医療が抱える課題を経済学の視点から捉え直し、 これからの社会で医療の持つ新たな可能性を見据えた施策の必要性を指摘する。
第2部では、 医療の高度化に伴う専門分化の進展と高齢化に伴う慢性疾病の増加、という現状に対応するために、 医療制度改革が必要となっていることについて、現代医療の様々な現場から根本的かつ具体的な提言を行っている。 ①専門医の地域配分を考えること、②総合診療医を育成していくこと、③開業医と連携しつつ基幹病院を核に地域医療を再構築していくこと、 ④医療の「見える化」により医療の質の向上と無駄の削減を急ぎ、⑤医療データに基づく政策の立案を行うことを提言する。さらに、 ⑥先端医療技術や新薬の研究開発体制を確保し、グローバルな医療産業を育成していく必要性などを指摘する。そのうえで、 こうした医療制度の改革には利害関係者だけではなく、患者を含めた一人ひとりの国民が、 高齢化社会における医療のあり方について考えていく必要があることを指摘する。 いずれの論稿も医療の専門家と伊藤理事長との対談を踏まえたものであり、医療の現場からの発信として具体的な提言であるばかりでなく、 制度疲労を起こしつつある現場で、よりよい医療を提供しようと尽力する人々の熱い思いもまた伝わってくる。

■目 次
はじめに

<第1部>医療を考える経済学の視点
       問題解決の手がかりは産業化への発想転換   伊藤元重

<第2部>日本の医療を変える―― 先端からの発言
第1章 大学病院から見る日本の医療の課題
         永井良三 東京大学大学院医学系研究科教授
第2章 既存制度の矛盾を見据えて大胆な改革を
          黒川 清 政策研究大学院大学教授/前日本学術会議会長
第3章 医療制度改革は国の視点から地域の視点へ
         池上直己 慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授
第4章 「見える化」で医療は変わる
            川渕孝一 東京医科歯科大学大学院教授
第5章 「医師不足」にどう対応するか
           山本修三 社団法人日本病院会会長
第6章 医療情報の開示で患者は救えるか
        飯塚敏晃 慶應義塾大学経済学部教授
第7章 大病院再生への突破口
            落合慈之 NTT東日本関東病院病院長
第8章 医療政策に必要なのはデータに基づいた議論
            井伊雅子 一橋大学国際・ 公共政策大学院教授
第9章  医療と医学教育の何を米国に学ぶか
            石川義弘 横浜市立大学大学院医学研究科長・循環制御医学教授
第10章 医療資源の適正配分に向けて
            近藤正晃ジェームス
           日本医療政策機構副代表理事/
                    東京大学先端科学技術研究センター特任准教授                                 

2009年12月発行、四六版・256ページ、ISBN978-4-492-70125-6、 定価(本体)2,400円(税別)

(NIRA研究プロジェクト)
「少子高齢化に対応した日本の医療制度設計に関する研究」

本書は一般書店でお求めいただけます.

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・2010年1月17日(日)  日本経済新聞書評

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