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NIRAモノグラフシリーズ:わかる政策、知る課題

AIをどう見るか “Edge Question”から探るAIイメージ

NIRAモノグラフシリーズNo.39 2016/07発行
公文俊平(NIRA総研上席客員研究員/多摩大学情報社会学研究所所長)、羽木千晴(NIRA総研研究コーディネーター・研究員)

 近年、人工知能(AI)で「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれる手法が開発され、その技術がさまざまな形で実用化されれば社会に革新的な変化をもたらすとして大きな期待が寄せられている。他方、AIに知的労働を代替されるという危機感や、近い将来、人知を圧倒的に凌駕する知能を持つ機械が出現するとされる「シンギュラリティ(技術進歩の特異点)」への懸念など、AIが引き起こしうる事態を案ずる論者も存在する。昨年、テスラモーターズCEOのElon Musk氏や、イギリス人理論物理学者であるStephen Hawking氏が科学諮問委員を務める非営利団体の “Future of Life Institute (FLI)”が、公開書簡を通じて、AIシステムの堅牢性と社会的便益を兼備させたうえで研究開発に臨むことが重要であると主張したことがマスコミでも大きく取り上げられた。同団体は、AIが搭載された自律型兵器の開発が行われないよう同兵器の開発禁止を訴えており、今後、こうした議論が本格化するであろう。
 こうしたなか、日本は技術立国でありながらも、グローバルなイニシアチブを取ろうという機運に欠けているように思われてならない。日本も欧米の議論が決着していくのを傍観しているのではなく、自ら積極的に議論に参加していく必要があるのではないだろうか。
 そこで、本稿では、世界的に著名な科学技術ウェブサイト“Edge.org”の寄稿誌である“Edge Question(エッジ・クエスチョン)”を取り上げ、そこで掲載されている192名の人々の人工知能についての論稿を分析し、世界におけるAIの議論の動向を把握し、今後日本においても議論すべき論点を明らかにする。

○はじめに
○1.Edge.orgとは
○2.調査概要
○3.4軸でみた識者の意見
○4.意見の傾向
○5.まとめ
○付表

<関連研究>
情報化の挑戦を受ける日本に関する研究(Kapro) (2014年8月~2015年6月)
情報化の挑戦を受ける日本に関する研究(Kapro)Ⅱ (2015年7月~2016年9月)

         <印刷用PDF> AIをどう見るか “Edge Question”から探るAIイメージ

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